輪郭


す、推敲なんてしない

学校もなく引きこもっていると、頭の中を細々としてとりとめなのないことがぐるぐるぐるぐる巡っている。ぱっと思い付いたことだったり、悩んでいることだったり、昔聞いた歌だったり。自分の意思では止められず、人から見たらなにもしていないように見えてもびっくりするくらい頭だけ働いている。だからと言ってなにかひとつのものに対して集中できるわけでもない。非常に面倒な状態である。頭に流れる音楽を、止めたくても自分の意思で止めることもできない。うるさい。
概ねそんな感じで病んでいくので、わたしは外から強制されるもので外にでる用事ができると大変健康になる。めんへらに引きこもりはよくないね。学校がない長期休みなんて大抵抑うつで、一歩も外にでない日が何日も続く。どうせ瞼は閉じても目は見続けることをやめられないのなら、考えることをやめられないのなら、何かお題をちょうだい。意味あることを考えさせて。何かを外に吐き出させて。わたしに仕事をくれ。用事を、遊びの約束をくれ。やらなきゃいけない限りやります。やってもやらなくてもいい、あなたの意思で決めてなんて言わないで。わたし以外の人がそこにいるなら、なんでもやるから。自分だけのために動くことがどうしてもできないから。忙殺されにいこう。書を捨てよ、外に出よう。ついでに筋トレをしよう。

 


ぐるぐるしていたこと
ただの吐き出しです

人は外と差異を感じることで自分の形を認識する。五感を閉じたらどこからどこまで自分でどこからが自分でないのかわからないのでは。自分と同じ温度の空気のなかにいたら、温度という概念すらも理解できないかもしれない。冷たい外気に晒され、初めて自分自身の温度を認識する。目で見て、触れて、自分と自分以外のものがわかる。自分の形が、大きさがわかる。人に触られる。自分の輪郭を外から確認する。時には自分の内側から自分を知覚する。自分の内面を感じる。そしてよりはっきりと自分の輪郭がわかる。
他者を知ることは自分を知ることで、自分の知覚する世界はより広くなっていく。途方もなくて、また自分というものがわからなくなる。五感を全て閉じて、暗闇のなかで、たまにはわたしも世界に溶け込みたい。この世界の中の全のなかの個として、浮上しては、また沈む。















つまり寝たいってこと